応用例
繊維製造におけるポリマー・顔料の分散
とある繊維メーカーが繊維の第2ラインの紡績が必要な製品の増産をするため、品質を損なうことなく顔料とポリマーペーストの生産量を増やす方法を研究しました。
プロセス
既存のプロセスの要約:
課題
- 振動ミルは遅くエネルギー集約のプロセスで、メンテナンスコストが高い
- 既存のプロセスの処理能力は非常に低く、増産に対応できない
- 既存のプロセスを補うために、小さなビーズミルが試験的に使用された
試験ではビーズミルは振動ミルの前や後などさまざまなステージで使用されたが、非常に大きく高額なビーズミルでなければメリットがないことが実証された
ソリューション
シルバーソンインライン型ミキサーで現場試験がなされました。ペーストの製造には強力な機械的なエネルギーが必要なため、マルチステージ インライン型ミキサーが使用されました。ワ―クヘッドには2つの独立したステーターに相対した2組の同軸ブレードが装備されています。これによって非常に強力な剪断が生まれ、混合時間が大幅に短縮されました。試験においてはミルの前と後、また別個の循環システムにインラインミキサーを取り付けることも含め、 さまざまな方法が検証されました。振動ミルをすべて省いてインラインミキサーのみで2週間運転し、満足のいく結果が得られました。振動ミルが併用された場合、インラインミキサーによって安定した予備混合が実現でき、振動の工程を短縮し、処理量を倍増させることに成功しましした。マルチステージユニットによって見事に生産量の倍増が可能となりました。
その後、マルチステージユニットが製造ラインに導入されました。
メリット
- 工程時間の大幅短縮
- 既存のプロセスへの組み込みが容易
- ワークヘッドの高剪断をバイパスすることなく確実に処理
- インラインミキサーは大量の液を一度に処理するのではなく、ワークヘッド内の少量の材料に常に作業効率を集約し、よりエネルギー効率の良い工程処理をする
インライン型ハイシアミキサー
- 大きな処理量に最適
- 空気の混入がない
- 既存の設備への取り付けが容易
- セルフポンプ効果
- タンクの内容物の移送が可能
- 高サニタリーモデルあり
- マルチステージユニットあり